猫 子猫 保護 交通事故

交通事故から生きかえってくれた我が家の愛猫!

8年前に16歳で他界したうちの猫についてのお話です。

 

名前は「ブン」、男の子です。

 

私が小学生のときに父が仕事の現場にいた子猫を連れて帰ってきました。

 

アメリカンショートヘアーのまざったようなグレー色で耳の大きいかわいい猫でした。

 

もともと父も母も子供のころから猫が身近にいた猫好きです。

 

しかし、母は「死んだときに悲しい思いをしたくない」と動物を飼うのをずっとためらっていました。

 

ところが父が連れて帰ってきたかわいい子猫を見た瞬間、「また現場に戻してきなさい!なんて言えるわけないでしょう!」と二つ返事で飼い始めることになったのです。

 

あっというまにうちの家族の仲間入りをし、私もブンにメロメロ状態でした。

 

お外にずっといた猫だったので、やはり外に出たがり、最初のうちは外に離していました。

 

外に出てもしばらく遊んで少しあけた窓の隙間からちゃんと帰ってきてくれていました。

 

ところが、うちに来て2年くらいたった頃、私が小学校から帰ってくると、母の様子がおかしいのです。

 

悲しそうに洗濯物を畳んでいた母の姿が今でも思い出されます。

 

母の話によると、その日、ブンはいつものように外に出て行きました。

 

しばらくすると、めずらしく「ミャーミャー」と言いながら帰ってきたそうです。

 

「ん?どうしたの?」と思い、ブンを見ると、左足をびっこ引きながら鳴いて家に入ってきたといいます。

 

おそらく、車にはねられたのでしょう。

 

母はすぐに動物病院に連れていきました。

 

その夕方、私は両親と兄と一緒にブンのいる動物病院に行きました。

 

ぐったりしているブンを見て、幼いながらにブンがいなくなるのではないかと、こわくて悲しくて固まってしまったのを覚えています。

 

病院の先生に「まだ安心はできない。心臓にダメ―ジを受けているからいつ心肺停止してもおかしくない。しばらく様子をみて、落ち着いたら足の手術をしましょう。」と言われました。

 

数日たって、なんとか足の手術までこぎつけることができ、それから2か月ほど入院することになりました。

 

幸い、術後の経過も順調で、お見舞いに行く度に、どんどん元気になっていくブンの姿をみることができ、とても嬉しかったです。

 

無事退院したころには、まだ子猫だったはずのブンもすっかり成猫に成長していました。

 

成長したというより、入院中は骨折した足にギブスをはめていたため、運動もできず、しかし食欲旺盛でどんどん大きくなってしまったようです。

 

入院前と退院後の写真を比べるとびっくりしてしまうほどの大きさの変化でした。

 

退院してからは、家の中だけで飼うつもりでしたが、やはり外が大好きだと分かっていたので、犬のようにリードをつけて散歩に連れていくようになりました。

 

朝晩一回ずつ、散歩の時間になると、玄関にスタンバイしていました。

 

犬のように、いつものお散歩コースをもくもくと歩きます。

 

近所の人や通りがかりの人にも「あら、犬かと思ったら猫ちゃんだったのね」と周辺ではちょっとした有名猫になりました。

 

父は子供たちから「お散歩猫おじさん」とあだ名がついたほどです。

 

もちろん、犬とは違ってまっすぐ歩くわけではありません。

 

気分によって小さい小道に入ったり、草むらを探検したり、いきなり虫に飛びついたり、野良猫といがみあったり、そういう刺激があるから、ブンも外が好きだったのでしょう。

 

急に走り出したりするので、私もリードを持ちながら追いかけるのが大変だったこともあります。

 

それくらい、退院後も元気にすくすくと健康に成長してくれました。

 

それから16歳まで病気もせずに生き抜いてくれました。

 

死ぬ数日前まで、ゆっくりではありましたが、散歩にもでかけていましたし、ごはんもたくさん食べてくれていました。

 

安らかな最期でした。

 

悲しかったけれど命を立派にまっとうしてくれたブン、今でもうちの家族の一員で誇りです。

 

今は二代目の猫と犬がいますが、二匹にもよく立派だったブンの思い出話をしたりします。

 

二匹にもブンのように私と一緒に幸せな時間を生きてほしいと思います。

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